非常用発電機の負荷試験って6年に1回?② 平成30年の改正点①負荷運転(負荷試験)の代わりとなる点検方法として、内部観察を追加

これまで非常用発電機が設置されている場所や環境などが理由で、負荷運転(負荷試験)の実施がむずかしい場合がありました。

負荷運転(負荷試験)の実施がむずかしい理由

  • 屋上や地下などに非常用発電機が設置されていて、模擬負荷試験機の配置が困難
  • 実負荷試験の実施しようにも、施設を停電させることが出来ない
  • 住宅地域や商業施設、病院などの音に敏感な場所にあり、非常用発電機の長時間運転をすると苦情がでる

そこで負荷運転(負荷試験)の代わりとなる点検方法として、今回新しく内部観察が追加されました。

内部観察とは?
非常用発電機のエンジン内部を観察することによって、運転性能を確認する点検方法のことです。内部観察の内容

  • 過給器コンプレッサー翼およびタービン翼並びに排気管等の内部観察
  • 燃料噴射弁等の動作確認
  • シリンダー摺動面の内部観察
  • 潤滑油(オイル)の成分分析
  • 冷却水(ラジエタークーラント)の成分分析(交換ではなく外部の専門機関に成分分析を依頼する必要があり、一週間ほどかかる。費用も)

内部観察はエンジンのオーバーホールのようなものなので、工具や機器類を持ち込むだけで実施ができます。
また運転時間にかんしても、長時間運転をしないので、音に対する苦情がでる可能性は低くなります。
このように内部観察であれば、前述のような理由で負荷運転がむずかしい場所であっても、点検をすることが可能です。

しかし内部観察はあくまでエンジンの状態を確認する点検なので、じっさいに負荷をかけた運転をした場合にきちんと動く保証はありません。

オーバーホールの様にばらして点検になりますので3日程点検に要します。

点検中の停電に備えバックアップの電源を用意することが望ましく、点検、バックアップ電源のレンタル費、成分分析費用など高額になる。
この点は注意が必要です。