知っていますか?落雷による停電で気を付けるべきこと

皆さんこんにちは。愛知県、静岡県を中心にあらゆる電気工事を行っている株式会社K’s電設です。ゴールデンウィークも終了し、夏が近づいてきましたね。ところで、暑い時期には雷が増える気がしませんか?実際、落雷は本当に夏に増えるのです。そこで、夏に向けて落雷に関するお役立ち知識をおさらいしてみましょう。

夏に気を付けたい落雷

気象庁によれば、6月~8月は関東・中部・近畿地方を中心に、日本の広い範囲で年間総数の大部分を占める落雷が検知されています。そのピークとなる8月の放電数は、冬場の約100倍です。しかも夏の雷は広範囲に発生し、長時間継続する特徴があります。やはり夏場の雷には要注意といえるでしょう。

そもそも雷とは夏の場合、強い日射しで暖められた空気が上昇し、できた積乱雲の中にある氷同士がぶつかり合って発生する静電気だといわれています。しかし、「たかが静電気」と侮ってはいけません。建物・電気設備・人・木などに落ちる直撃雷の電圧は、数百万ボルトの威力があります。また、誘導雷という落雷場所から派生して広がる電流が、電線やケーブルを破損して停電を起こすこともあります。室内のパソコンや電話が雷の影響で壊れるのも、こうして異常な電圧や電流がかかったためなのです。

落雷の時の対処法

このような被害に合わないために、落雷への対処法をご紹介します。

【戸外での落雷】

・20m以上の鉄筋コンクリートのビル・自動車・バス・電車などの中に避難する。

・高い物(木・電柱・煙突など)から4m以上離れ、それらに落ちた雷が飛んでくるのを避ける。

・近くに避難先がない場合、高い物から離れて「雷しゃがみ(両かかとをくっつけてつま先立ちしながら、両手で耳をふさいで頭を下にむけてしゃがむ)」する。

【在宅時の落雷】

・誘導雷を避けて窓を閉める。壁内の鉄筋をつたう電流を避けるため、壁や窓から1m離れた部屋の中心に移動する。

・電化製品のコンセントを抜く。遠くに落ちた雷が誘導雷となり、電線や配管を通って、コンセントでつながっている電化製品を壊す「雷サージ」を防ぐため。データを消失しないよう、パソコンや電話なども電源に繋がないようにしましょう。

停電の時の対処法

また、落雷が原因で停電になることもあります。そんな場合の対処法をご紹介します。

【戸外での停電】

・信号機が働かない場合は、交通整理の警察官の指示に従う。いない場合は、交差点の手前で一時停止や徐行を行い、歩行者や他の車両と譲り合いながら、ゆっくり進む。

・エレベーター内にいる場合は、自動着床装置がある機種の場合、最寄りの階に到着するので速やかにエレベーターから降りる。完全に閉じ込められた場合には、エレベーター内の非常ボタンを押して外部へ通報し、救助を待つ。

【在宅時の停電】

・電化製品やパソコンの電源をコンセントから抜く。停電が復旧する際に過大な電圧・電流がかかり、製品が故障する場合があるため。

・夏場でエアコンを使用中だった場合は、室温を保つためドアの開閉を控え、部屋で復旧を待つ。長く停電した場合は窓をあけて風を通し、こまめに水分補給を行い熱中症などにかからないよう気を付ける。

・冷蔵庫は開閉を避け、庫内を低温に保つ。

・携帯電話は省電力モードで使用し、バッテリーの消耗を防ぐ。

【停電が復旧したら】

・家電製品の正常な作動を確認する。タイマー設定・エコキュート・各種のリモコン設定がリセットされていないか確認すること。

・抜いておいたプラグを元に戻す。

普段からできる落雷・停電対策

停電はいつ起こるかわからない分、事前の備えが大切です。マッチやろうそくの他、普段から冷凍庫に保冷剤やペットボトルなどを入れておけば、夏場の停電時の食品の保冷や、熱中症予防に使用できます。また、電気を利用して流すトイレは、電源のない場合にどのように使えばよいのかメーカーのホームページなどで確認しておきましょう。なお、落雷情報は気象庁、停電情報は各電力会社のホームページで確認できます。

生活に欠かすことのできない電気の安全は、すなわち私たちの生活の安全です。電気設備は停電が起こった際にも焦らず安全に対処すれば、復旧後も安心してお使いいただくことができます。しかし、備えあれば憂いなしです。夏が来る前に、ぜひ事前の備えをしておきましょう。